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2006年03月21日

ヘルメット?

宝くじの販売をやっていると盗難などの事故がないようにと
セキュリティにも気を使っている。

一般の仕事とは違ってあまり怪我をしたりする事しないだろうとタカをくくっていた。

しかし、その事故は起こった。

それは昨年の年末のとある日の朝。
全然知らない携帯電話番号が電話があった。

ちょうど車の運転中ではあったが、なんだか妙な気がして電話を取った。
(運転中の携帯電話の使用は禁止されています。決してマネしないで下さい。)

「もしもし・・はい、えっ、そうですが・・え〜ほんとですか?
 はい、わかりました。すぐにそちらに行きます。」

電話の主は売場のお客様でした。

うちの従業員が売場の前で血を流して倒れていると・・・

「いったいなにがあったんだ・・」

年末にはいろいろな事件が多く起こっている。まさか襲われたのだろうか??

いろんな事が頭の中を駆け巡ったが、とにかく売場へと急いで車を走らせた。
ちょうどその日はみずほへの支払の日であった為、売場に売上を取りに行く途中
だったので、売場まではさほど時間は掛からなかった。

売場につくと、電話通り、ボックスの前で血を流して倒れていた。
隣には電話をしてくれた常連のお客様が寄り添ってくれていた。
「大丈夫ですか??」
左目の上がざっくりと切れていた。
「カウンターから落ちたんです・・」と従業員がか細い声で答えた。

あっ、よかった〜意識はある。
すぐに救急車を呼んだ。5、6分後に救急車が到着した。

慎重にスクラッチャーに乗せて、総合病院に搬送された。
お客様に御礼を行って現場を片付けた。結構血も出ていたので水で洗い流した。

事後の理由はこうだ。

冬場に使っている外用のランプの配線を変えようとボックスのカウンターの上に載って
作業をしていたそうである。
ちょっと高さが足りなかったので、背伸びをした瞬間に右足をカウンターから
踏み外して、背中からボックス前のアスファルトに落ちてしまったのである。

その際、後頭部の打撲、右手の肘の部分を強打、左目の上を裂傷した。
全治3週間の怪我であった。即入院となった。

命に別状がなかったのでホッとしたが、売場のシフトがちょっびり気になった。
まぁ、年末年始のお休みがあるので、それから調整しようと考えていた。

年が明けて、怪我の具合もだいぶよくなり、いろいろな書類を作成するために
病院に行って事情聴取?を行った。

詳しい状況を確認して、書類を作成し、提出しに行った。

行った先は「労働基準監督署」である。

勤務中の事故である為、「労災」扱いだ。

事故の報告と医療費、休業補償の申請をする為の資料だった。

担当の方に事故の報告書を確認してもらうと、その担当者は頭を抱えながら言った。

担当者「う〜ん、この事故に対して今後の予防策をどのように考えておられますか?」

自 分「予防策・・ですか?う〜ん・・脚立を使ってなかったので・・まぁ、なにか
    作業の時には注意をしてやるぐらいでしょうか・・でも普段はボックスの中
    でしか販売活動はしておりませんし、特別には・・」

担当者「いやいや、ボックスの中と言えど何が起こるかわかりませんからねぇ〜」

自 分「いや、それはそうですけれども・・」

担当者「やはり、何がしかの作業をする場合にはヘルメットをかぶるとか・・」

自 分「ヘルメットですか?ボックスの中ででもですか?」

担当者「そうですね。出来れば・・」

言葉は悪いが、こいつ何考えているんだろうか。あきれると同時に笑えた。
だいたいこいつは宝くじを買ったことがないんじゃなかろうか?
まったくわかってねぇなぁ・・・
こんなやつと問答しても仕方がない。もう帰りたいと思った。

自 分「はい、わかりました。ヘルメットを準備して、作業の際はかぶらせます。」

担当者「後日、改善計画書を送りますので、そちらに記入の上提出して下さい。」

自 分「・・・・失礼します。」

だからこう言う監督官庁に行くのはイヤなんだ。
特に自分より若いヤツが法律書を片手に理詰めで責めてくる。
何かといえば「法律が、法律が」としか言わないじゃないか。

笑うに笑えない。宝くじボックスでヘルメットだよ。


怪我をした従業員も無事に治療が済み退院して職場に復帰した。
ちょうど事故の日にお客様が朝から来て頂いたので、すばやい対応が出来た事に
感謝した。しかも常連さんだったことも幸いした。予想以上に早い復帰であった。

そして従業員にもこのヘルメットの話をした。

二人で大笑いをした。

それから数ヶ月後、労基署の担当者が売場にやってきた。
おっ、宝くじ買ったことあるんじゃないか・・

「グリーンジャンボ下さい。」

「はい、ありがとうございます。」

何か一言言ってやろうと思ったがヤメた。
おもわず笑いだしそうになる自分を必死でこらえていた。


いまだにヘルメットは準備していない。
だが、どこかでヘルメットをかぶった宝くじ販売員を見かけたらそこが「夢工場」だ。(笑



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np27211012223 at 21:56|この記事のURLComments(6)TrackBack(0)

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